2025年12月17日

iDeCoの限度額が増えます。年末調整のハガキは出した?

こんにちは!
名古屋・岡崎の税理士 グロースリンク税理士法人
岡崎オフィスの成田です。

今年も残すところあとわずかとなりました。私たち税理士事務所にとっては、いよいよ年末調整、そして確定申告という一大イベントが始まる時期です。

さて、今年はお金に関するニュースがたくさんありましたが、皆さんは今年の6月にあった、ある大きな決定をご存じでしょうか?

老後の資金作りとしておなじみの「iDeCo(イデコ)」について、掛けられる金額(限度額)が引き上げられることが決まったのです。

 

iDeCoはこれから「もっと使える」制度になります

これまでiDeCoは、会社員の方だと月額1万2,000円や2万円までしか積み立てられないなど、少し窮屈なルールがありました。それが、6月に成立した改正法によって、将来的に月額6万2,000円まで枠が広がることになったのです(※他の企業年金との兼ね合いなどの条件はあります)。

さらに、これまでは加入する際に「会社からハンコをもらう(事業主証明書を提出する)」という少し気まずい手続きが必要でしたが、これもすでに廃止され、今は会社への依頼なしでスマホやパソコンからサクッと始められるようになっています。

つまり、iDeCoは今、「入りやすく」なり、さらに「たくさん積み立てられる(=たくさん節税できる)」制度へと、大きく進化している最中なのです。

 

でも、これだけは絶対に忘れないでください!

「へぇ、便利になったんだ」と思っていただいたところで、税理士事務所のスタッフとして、ここからが一番お伝えしたい本題です。

どれだけ制度が便利になっても、たった一つ、これを忘れると「節税メリット」がゼロになってしまう落とし穴があります。

それが、「年末調整(または確定申告)」での申告です。

10月から11月頃にかけて、ご自宅に「小規模企業共済等掛金払込証明書」という、少し地味なハガキが届いていませんか?

iDeCoのすごいところは、積み立てたお金が「全額」税金の控除対象になることですが、それは「私がこれだけ積み立てました!」と税務署や会社に申告して、初めて有効になります。

自動的に税金が安くなるわけではないのです。

 

「ハガキを出すだけ」でお金が戻ってきます

会社員の方は、今の時期に会社へ提出する「年末調整」の書類に、このハガキをクリップで留めて出すだけ。たったこれだけで、払いすぎた税金が戻ってきたり、来年の住民税が安くなったりします。

もし「年末調整に出し忘れてしまった!」という方や、フリーランス・個人事業主の方は、年明け2月からの「確定申告」で必ず手続きをしてください。

「面倒だからまあいいか」とスルーしてしまうと、本来払わなくてよかったはずの税金を、何万円も(場合によっては何十万円も!)多く払い続けることになってしまいます。これは本当にもったいないです。

 

まとめ

6月の改正決定で、iDeCoはますます「最強の老後資金対策」になりつつあります。

せっかくの制度をフル活用するためにも、まずは「届いたハガキを会社に出す(または確定申告する)」。これだけは今日、必ずチェックしてみてくださいね。

もし「書き方がわからない」「確定申告が必要かどうかわからない」という場合は、私たちにお気軽にご相談ください。損をしないための手続きをしっかりサポートさせていただきます。

 

 

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